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つ む ぐ




八月に入って ミンミンゼミが鳴きはじめました

裏の公園も 
夏
こどもたちの声が 一段と大きく はずんでいます


始まりの予感、って いいですね

終わりの感触の まったく混じらないこどもたちの声は

うるさい たからものです



うるさいセミの声

うるさいこどもたちの声

わんわん響いて

むくむくと 夏が湧きあがってきます



ほんの少しまえまで こどもだったわたしは

北の部屋から それをながめています
どこまでいくか、 湧き上がる夏よ、

始まりと、期待の熱で、

この大地に風をおこせ



七年の眠りと ひと月にみたないいのちを生きるセミに

十月十日の眠りと はてまで生きるこどもたちに

帽子

汗をぬぐう風を


夏よ  吹きわたれ


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